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2015 Fiscal Year Research-status Report

てんかん重積状態の脳傷害に対する間葉系幹細胞を用いた新規治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 15K19614
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

西山 将広  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50741667)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords間葉系幹細胞 / 胎児付属物 / 分化能
Outline of Annual Research Achievements

今年度は、新生児の胎児付属物を採取し間葉系幹細胞の分離・培養を行った。今年度の補助金は主に上記の分離・培養を行うための試薬の購入費に当てられた。
まず、ヒトの臍帯血および臍帯の接着細胞の分離・培養を試みた。間葉系幹細胞が接着細胞であるという性質から、接着培養による分離・培養を行った。培養開始から約1週間後に紡錘状の接着細胞の増加を確認し、細胞増殖を待ち約2週間後に凍結保存した。次いで、分離・培養した細胞が間葉系幹細胞として合致するかどうかを表面マーカー解析により確認した。間葉系幹細胞の特徴とされるCD105・CD73・CD90を蛍光抗体で標識し、フローサイトメトリーで陽性細胞の割合を解析した。臍帯血と臍帯のいずれから分離・培養した細胞においても、CD105・CD73・CD90は95%以上陽性であり、CD11b・CD14・CD19・CD34・CD79α・HLA-DR陽性細胞が5%未満であったことから、臍帯血および臍帯から分離・培養した接着細胞が純度の高い間葉系幹細胞であることを証明した。さらに、分離・培養した細胞について、分化誘導用特殊培養液を用いて培養したところ、骨組織、軟骨組織、脂肪組織への分化が確認された。この点から、臍帯血および臍帯から分離・培養した接着細胞が間葉系幹細胞の分化能を有することが示された。
上記のように、臍帯血および臍帯からの間葉系幹細胞の分離・培養方法、および、間葉系幹細胞であることの確認方法を確立した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の研究計画で予定していたように臍帯血や臍帯の採取が順調にすすみ、接着培養を用いることで分離・培養も順調に行うことができた。当初の計画と同様に、胎児付属物由来の間葉系幹細胞を分離・培養法を確立することに成功したので、おおむね順調に進展しているといえる。

Strategy for Future Research Activity

今後も胎児付属物由来の間葉系幹細胞の分離・培養を継続的に行う。さらに、在胎週数毎の胎児付属物由来の間葉系幹細胞の性質の違いについても検証することを計画している。また、てんかん重積状態のモデル動物の作成および間葉系幹細胞移植の有効性の検証を試みる予定である。

Causes of Carryover

細胞培養にともなう試薬や物品費は当初見込んでいたよりも安く利用することができたため、今年度は使用額が少なかった。次年度は、動物モデルを作成する予定であるため、より多くの費用を要する見込みが高い。また、研究打ち合わせや研究成果発表のための旅費などの費用もより多くを要する可能性があるため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

主として、間葉系幹細胞の分離・培養および動物モデル作成のために使用する予定である。また、一部を国内外での研究打ち合わせや研究成果発表のために使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 臍帯由来間葉系幹細胞における児の在胎週数による転写制御解析2016

    • Author(s)
      岩谷壮太、黒川大輔、西山将広、他
    • Organizer
      日本再生医療学会総会
    • Place of Presentation
      大阪
    • Year and Date
      2016-03-17 – 2016-03-19

URL: 

Published: 2017-01-06  

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