2015 Fiscal Year Research-status Report
摂食障害の自己・情動・身体イメージ認知の神経基盤に関する脳機能画像解析研究
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15K19732
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
三宅 典恵 広島大学, 保健管理センター, 講師 (70548990)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 摂食障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
神経性過食症(BN)患者では,対人関係において様々な認知の歪みを認めることが多い.本研究では,BN患者を対象に対人関係ストレスに関連した刺激課題遂行時の脳活動を機能的核磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて測定し,気質傾向との関連についても検討することを目的として研究を行った.女性BN患者を対象に,MRI装置を用いて対人関係ストレスに関連した単語刺激の認知課題遂行中の脳活動を連続的に撮像した.課題は,3語1組の対人関係ストレスに関連する負の情動価をもつ単語の中から最も不快な単語を選ぶ条件と,3語1組の情動的負荷を持たない中性の単語の中から最も中性な単語を選ぶ条件を交互に3回ずつ,計6ブロック繰り返した.各被験者には,Temperament and Character Inventory (TCI)にて,気質特性の評価も行った.対人関係ストレスに関連した単語刺激呈示時には,中性の単語刺激呈示時と比較して,BN患者群では内側前頭前野と左前帯状回の活動が上昇していた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力者の確保や実験データの解析が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,研究協力者数を増やすとともに、実験データの解析を行っていく。
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Causes of Carryover |
研究協力者の確保や実験データの解析が遅れているため,研究費の次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験データを集計・解析・保存するために、高性能な処理環境が要求されるため、画像解析用ワークステーションの購入を計画している。さらにデータを効率的に扱うため、行列演算が最適化されている数値演算ソフトウェアの導入を予定している。
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Research Products
(6 results)