2018 Fiscal Year Annual Research Report
The evaluation of late adverse effects of adjuvant radiotherapy using in silico sarrogate end marker
Project/Area Number |
15K19760
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
木下 留美子 北海道大学, 大学病院, 助教 (70507582)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 術後照射 / 婦人科癌 / 乳癌 / NTCP / 強度変調放射線治療 / 陽子線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
婦人科癌、乳癌を対象に術後照射の研究を行った。 婦人科癌の術後全骨盤照射についてX線によるIMRTおよびSpot scanning proton therapy(SSPT)による治療計画を比較検討を行った。SSPTではIMRTと比較し、ターゲットに対する照射線量を損なう事なく、骨髄の照射線量が低減可能であり、Grade3以上の血液毒性のNTCP価も有意に低減されることが示された。この結果を英文学術誌に投稿し受理された。 乳癌の術後照射については以下の研究を行った。 乳房温存術後に温存乳房に照射を行った50例を対象に接線照射における内胸リンパ節及び正常組織(肺、心臓)の線量体積評価をsuperposition法(SP)、convolution法(CO)、clarkson法(CL)の3つの異なる線量計算アルゴリズムを用いて行った。すべての線量計算アルゴリズムで内胸リンパ節領域の平均線量は30Gy以下であり、通常の温存乳房に対する放射線治療においては治療効果を期待できる線量は照射されていない事が明らかとなった。患側肺の線量体積分析では30Gy以上照射される体積はSP法で少なく、逆に5Gy,10Gy,15Gy照射される体積はSP法が他の2法よりも多い事が示された。 今年度はリンパ節領域を含めた術後照射の線量体積評価について2つの研究を行っている。1つ目は前述の50例の中から5例を抽出し、内胸リンパ節領域を十分に含めた照射についてX線と陽子線による治療計画の比較・検討を進めている。2つ目は温存乳房およびLevel 1 2腋窩リンパ節領域に対しIMRTで治療を行った症例10例についてターゲット、正常組織(肺、心臓)の線量体積評価および初期治療成績の報告を行った。
|