2017 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analysis of clock genes in regulating the cancer progression and glucose metabolisim in squamous cell carcinoma
Project/Area Number |
15K19763
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
清野 浩子 弘前大学, 医学研究科, 助教 (30598727)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 時計遺伝子 / 食道癌 / 扁平上皮癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
時計遺伝子は、およそ24時間周期で振幅発現する遺伝子であり、その機能により生物活動を制御している。時計遺伝子DEC1およびDEC2は、Basic-helix-loop-helix(bHLH)型転写因子であり、時計中枢である視交叉上核のみならず、全身の組織および細胞で、概日リズムを形成している。また、免疫応答系や様々な組織分化の制御、癌化や低酸素応答、アポトーシス制御など、生体内における多彩な制御機構を担っている。本研究の目的は、癌細胞の増殖・浸潤・代謝などの病態進展を制御する時計遺伝子DECの分子機構を解析し、臨床応用することである。本研究では、ヒト食道癌細胞において、DEC1過剰発現がリンパ管マーカーであるpodoplaninと正の相関関係を有し、DEC2が負の相関関係を有することが示された。また、ヒト食道癌細胞において、時計遺伝子DECが、上皮間葉転換EMT(epithelial-mesenchymal transition)誘導因子の1つであるTGF-βのエフェクターとして働いていることが明らかとなった。ところで低酸素誘導因子HIF-1αは細胞に低酸素状態が生じると誘導され、VEGF・各種解糖系酵素・グルコース輸送体 (GLUT1など)・エリスロポイエチンなどの発現を誘導することが知られており、先行研究ではDEC2がHIF-1α/ARNT1を介して抗血管内皮増殖因子(VEGF)遺伝子発現を制御することが報告されたが、ヒト肝細胞癌細胞においては、低酸素誘導因子HIF-1αを介してDEC1がE-cadherinの発現を抑制し、EMTに関与することが明らかとなった。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Prognostic Impact of CD163+ Macrophages in Tumor Stroma and CD8+ T-Cells in Cancer Cell Nests in Invasive Extrahepatic Bile Duct Cancer.2017
Author(s)
Miura T, Yoshizawa T, Hirai H, Seino H, Morohashi S, Wu Y, Wakiya T, Kimura N, Kudo D, Ishido K, Toyoki Y, Kijima H, Hakamada K.
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Journal Title
Anticancer Res.
Volume: 37
Pages: 183-190
Peer Reviewed / Open Access
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