2016 Fiscal Year Annual Research Report
Basic study of the sensitization effect on proton beam therapy of hyperthermia
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15K19768
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
斎藤 高 筑波大学, 附属病院, 医員 (70750107)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 温熱療法 / 陽子線治療 / 化学療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年4月に国際ハイパーサーミア学会(ニューオリンズ)にて「Preliminary results of chemo proton beam therapy combined with hyperthermia in locally advanced pancreatic cancer.」のタイトルで口演発表を行った。既存の治療では生存期間中央値が11-14ヶ月程度と比較して本治療法では現時点で生存期間中央値が27.5ヶ月と良好な成績を示した。2016年9月にも第33回日本ハイパーサーミア学会で「切除不能局所進行膵臓癌に対する温熱療法併用化学陽子線療法の初期経験」について演題発表を行った。また、「膵癌に対する陽子線の効果・適応は?」の題名で総説を書き、肝胆膵に掲載された。マウスを用いた基礎実験については膵癌細胞を培養した後、マウスの下肢に移植し、加温と抗癌剤(ゲムシタビン)、放射線治療を加えて抗腫瘍効果を測定した。放射線治療と抗癌剤のみの群と放射線治療と抗癌剤と加温した群に分けて腫瘍の縮小具合を計測した。計測方法としては直接腫瘍径を測る方法と蛍光物質を用いて腫瘍の活性を測る方法の2種類で計測を行った。腫瘍の縮小については加温した群の方が縮小率が高かったが、適切な温度や加温時間については現在データを整理して検討している最中である。膵癌細胞において既存の放射線治療と抗癌剤に加えて温熱療法を併用することは抗腫瘍効果を高めることが基礎的にも確認された。現在データを整理し、学会発表と論文作成を進めているところである。
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Research Products
(3 results)