2017 Fiscal Year Annual Research Report
The investigation of imaging biomarkers predicting hepatic stem cell feature and epithelial-mesenchymal transition feature in hepatocellular carcinoma
Project/Area Number |
15K19780
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
米田 憲秀 金沢大学, 附属病院, 助教 (30721930)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 肝細胞癌 / 肝幹細胞 / EMT |
Outline of Annual Research Achievements |
外科切除材料(n=90)を用いてvimentin、E-cadherinを免疫組織化学にて評価した。Vimentin、E-cadherinは発現の程度により0-5の6段階に半定量的に評価した。今回EMTを呈した肝細胞癌としてはvimentinが上昇し(免疫組織化学で4、5と評価したもの)、かつ、E-cadherinの発現が明らかに低下していると考えられた(免疫組織化学で0-3と評価したもの)ものをEMT関連HCC群として評価した。EMT関連HCC群はn=10(11.1%)で認められた。このHCC群の画像特徴を評価するためCTでは増強率、早期相での増強パターン(hypo、 foci、 diffuse、hetero)、結節内拡張血管の有無、結節内の非増強部分の有無を、MRIでは結節内脂肪の有無、T1・T2・拡散強調像の信号強度、ADC値、Gd-EOB-DTPA造影MRI(EOB-MRI)の肝細胞相では、腫瘤辺縁性状(smooth、non-smooth)、腫瘤辺縁低信号域の有無、EOB-MRI肝細胞相の増強率を評価した。画像検討においては上記のいずれの項目も有意差は認めなかった。ただし、EOB-MRIの肝細胞相の増強率は有意差は無かったが、より低値を示した(p=0.0704)。臨床病理学的検討においては性別、年齢、child pugh 分類、疫学、背景肝の状態(肝硬変、慢性肝炎、その他)、腫瘍サイズ、肉眼分類、分化度、増殖形態、脈管侵襲の有無、CK19陽性の有無で両群比較で有意差が存在するものは無かった。ただし、代表的肝幹細胞のマーカーであるCK19が陽性となるものはEMT関連HCCでは1例も認められなかった。EMT関連HCCをCT、MRI画像で推察することは難しいと考えられたが、EOB-MRIの肝細胞相での増強率がより低値を示し、有用である可能性は残された。
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Research Products
(12 results)