2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K19781
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
芳澤 暢子 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (10402314)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 近赤外光 / ヘモグロビン濃度 / 乳癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
光マンモグラフィの臨床試験への参加に同意した乳癌患者を対象とし、データの収集を行った。まず年齢、身長、体重、月経周期等の問診を行い記録した。TRS-20SH およびUS プローブ(日立 EUB-7500、EUP-L65)を組み合わせたプローブにより腫瘍部および健側乳房で光学係数の測定およびUS 画像の保存を行った。これには、化学療法前後で測定を行った症例を含む。 また乳癌患者に対し、この研究に関する同意書を取得したのち、3T MRI 装置(GE 社製)にて乳房専用コイルで両側乳房を撮影、MRS、T2*MAP のデータを取得した。付属のworkstationの解析ツールで解析し、R2*値を測定した。これにも化学療法前後で測定を行った症例を含む。 また、CTではSOMATOM Definition flash(SIEMENS 社製)にて単純および造影CT をdual energy で撮影、専用workstation(Syngovia)の解析ツールで、病変部のCT値の測定、造影剤量の定量的評価を行った。 化学療法前後の血液量(光学係数から計算)の変化に関しては、これまでの症例と合わせて検討し、学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
TRS-20SH およびUS プローブによる光データの収集は、予定よりやや症例数が少なく、論文作成に至っていない。 一方MRI,CTでのデータの収集は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もデータ収集を進める。光データは症例数を増やし、論文作成を行う。 CT,MRIの研究も、まず個別に論文を作成し、その後そのデータに基づいて、光データとCTデータ等との比較検討、光データの補正等を行いたい。補正に関しては、ソフトウェアの開発も検討している。最終的には光データの補正後、病理との比較を行いたい。
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Causes of Carryover |
光測定の症例数が予定よりも少なく、論文作成に至らなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
光測定数を増やし、またCT,MRIデータ取得を続け、データを解析の上、学会発表、論文作成の予定。またCTデータの解析結果から光データの補正ソフトの作成を検討しており、これらに次年度使用額を使用する予定。
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Research Products
(3 results)