2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K19877
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
原田 岳 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (00537251)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | クローン病 / 腸管内分泌細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
クローン病腸管粘膜での脂質分子の変化の解析およびクローン病におけるPC(16:0/20:4)の腸管内分泌細胞内での機能の解明を中心に研究を進めた。研究者は、クローン病腸管ではLPCAT3を高発現する腸管内分泌細胞が多いことを明らかにしている。そこで腸管内分泌細胞株としては5-HT産生細胞株RIN-14Bを利用し、LPCAT3遺伝子を導入して過剰発現系を作成した。その結果LPCAT3過剰発現株では、Ionomysin分泌刺激に対して分泌される5-HTが有意に多かった。透過電顕の結果などからLPCAT3は腸管内分泌細胞内の顆粒形成に関与している可能性があり、今後細胞内でのLPCAT3の働きについてさらに研究を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該研究の通年の課題である、LPCAT3の腸管内分泌細胞内での働きについて新たな知見が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は臨床検体で見られた脂質分子PC(16:0/20:4)の変化が、内分泌細胞内でどのような働きをしているかさらに研究を進める。
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