2015 Fiscal Year Research-status Report
食度癌に対する根治的化学放射線療法の抵抗性予測とメカニズムの解明
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15K19916
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
岸野 貴賢 香川大学, 医学部, 助教 (60738681)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 食道癌 / 根治的化学放射線療法 / 治療抵抗性 / 効果予測マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
食道扁平上皮癌に対する根治的化学放射線療法において、治療前に治療抵抗性を予測するため、研究を行っている。研究申請時の状況としては、放射線によっておこるDNA損傷について注目し、その修復遺伝子46個について、次世代シーケンサーにおいて51検体を解析した。その結果、体細胞変異については、相関をみとめる候補遺伝子がなかったが、PARP1遺伝子の多型が、根治的化学放射線療法の治療抵抗性と相関していることを発見した。そこで、本研究では、validationを目的に研究を進めている。H27年度は、validation用のsample収集を行った。現在、食道癌に対して根治的化学放射線療法を行った患者さんの、治療前の生検検体を62症例収集した。検体はすべてホルマリン固定されたブロックであるため、62症例を順次プレパラートに薄切し、適宜DNAの抽出を行った。今後は、この62検体のDNA抽出が終了すれば、PARP1の多型をsanger法による、DNA解析によって、判定し、治療抵抗性との相関を検証する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
validation用のsample 収集に思った以上に時間がかかったため、DNAの抽出も遅れ、validationが終了していない。
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Strategy for Future Research Activity |
収集した、62症例のDNA抽出が終了次第、sanger sequenceを行い。その結果を解析し、治療抵抗性との相関関係を検証する。検証できた場合、機能解析を行い、治療抵抗性および腫瘍増殖能への影響を明らかにしたい。
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Causes of Carryover |
sample収集に時間がかかっていたため、研究が遅れ、必要な物品、消耗品の購入が遅くなっており、そのため、次年度で使用予定となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
DNA抽出、sanger sequence、機能解析、データ解析に必要な物品、消耗品を購入予定。また、研究成果の発表、最新の知見を知るため、学会などにも参加予定である。
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