2015 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍特異的なオートファジー関連遺伝子に着目した肺癌治療抵抗性機構の解明
Project/Area Number |
15K19937
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
牧 佑歩 岡山大学, 大学病院, 助教 (20549878)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | オートファジー / 非小細胞肺癌 / 薬剤耐性 / 治療耐性 |
Outline of Annual Research Achievements |
肺癌は治療抵抗性の悪性腫瘍であるが、分子標的薬の台頭により、大きく治療戦略が変遷してきている。しかしながら、ほぼ全例で薬剤耐性を獲得し、その克服法の開発が待たれている。悪性腫瘍の薬剤治療耐性獲得の一因として、細胞の恒常性を司るオートファジーの関連が示唆されている。 本研究では分子標的である、EGFR-TKIに対する耐性を獲得した非小細胞肺癌の細胞株における、オートファジーの活性化とその阻害効果を検討した。 EGFR-TKIの薬剤耐性を獲得した細胞株ではオートファジーの活性化指標であるLC3の発現が亢進していた。また、一部の細胞株では代表的なオートファジー阻害薬である、クロロキンに対する感受性が高いことも判明した。
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Remarks |
申請者が異動したため、研究の継続は不可能となったが、これまでの研究実績を学会で発表する予定である。
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