2016 Fiscal Year Research-status Report
新たな髄膜腫細胞株・動物モデルの樹立と髄膜腫に対する新規薬剤治療法の評価
Project/Area Number |
15K19976
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
岩味 健一郎 愛知医科大学, 医学部, 講師 (80534841)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脳腫瘍 / 細胞株 / 分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳腫瘍細胞株樹立に先立って、脳腫瘍の発生および悪性転化に関連する分子を特定しておくことで、新規治療法の開発がより迅速に達成可能な細胞株の作成を行うこととした。そこで福島県立医科大学で摘出された良性および悪性の脳腫瘍検体に関し、RNA発現量の解析を行って各種脳腫瘍の発生および悪性転化への関与が疑われる分子を複数個ピックアップした。これらの分子に関し、現在は免疫染色を行ってタンパク質レベルでの発現を確認中である。今後は発現が確認された分子を有する細胞を優先して株化し、動物モデルの作成を行った後に免疫治療を含む分子標的治療法の開発を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年の施設移動に伴い、実験の開始が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
新規治療法の標的となりうる分子を先に同定することで、新規治療法開発がより迅速に可能となる細胞株の樹立を行って、最終目標である新規治療法の開発を達成できるよう研究を推進する。また、従来の初代培養法でも細胞株の作成を試みており、細胞株作成後には動物モデルの作成も速やかに行う予定である。
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Causes of Carryover |
昨年の施設移動以降、研究計画の修正や旧所属施設との共同研究計画開始に時間を要した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
現在は既に多量の病理標本サンプルを調整し終えており、免疫染色を短期間に終了できる見込みである。免疫染色終了後には細胞株樹立や動物モデル作成を行い、分子標的治療法の開発を鋭意行っていくため、次年度使用額は研究試薬等で順次使用されていく見込みである。
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