2016 Fiscal Year Annual Research Report
Application of a novel boronated porphyrin as a dual sensitizer for both PDT and BNCT
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15K19982
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
平松 亮 大阪医科大学, 医学部, 助教 (40609707)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ホウ素中性子捕捉療法 / 光線力学的療法 / ホウ素化ポルフィリン |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度も国内研究協力者である中村浩之教授(東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所)および切畑光統教授(大阪府立大学 BNCT研究センター)、国外研究協力者であるVicente教授(ルイジアナ州立大学)と密に連絡を取り、より細胞選択性の高い候補薬剤のスクリーニングを継続した。年度前半はH2OCPを中心にPDTおよびBNCTへの応用に向けin vitro / vivo studyを行った。臨床BNCTで使用されてきたホウ素化合物(BPA, BSH)との比較で腫瘍細胞への集積特性(停留時間、暴露濃度・時間の変化による薬剤細胞集積)について確認を行い、結果はBPAよりも多い細胞内ホウ素取り込み量を、またBSHと同等の停留能力を有していることが証明された。そのため続いてPDTに関してはin vitro studyではcolony forming assayにて0.05以下の非常に高い殺腫瘍効果を確認し、またex vivo studyでもin vitro studyと同様の結果であった。これらの結果より今後BNCTへの臨床応用が期待できる薬剤であると判断し、F98グリオーマ移植担脳腫瘍モデルラットに対しconvection enhanced delivery法を用いた薬剤生体内分布の確認を行った。結果はCED直後、24時間後、48時間後の腫瘍内ホウ素濃度がそれぞれ0.94±0.69、0.38±0.38、0.11±0.14 μg 10B/mlとin vitro studyの結果と解離を認めた。そのため年度後半は中村浩之教授(東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所)より提供を受けていた新規ホウ素化ポルフィリン(BNH2-PpIX)を用い同様に薬剤生体内分布の確認を行い、腫瘍内ホウ素濃度が20.21±8.05 μg10B/mlと非常に高い取り込みを確認した。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Evaluation of a novel sodium borocaptate-containing unnatural amino acid as a boron delivery agent for neutron capture therapy of the F98 rat glioma.2017
Author(s)
Futamura G, Kawabata S, Nonoguchi N, Hiramatsu R, Toho T, Tanaka H, Masunaga SI, Hattori Y, Kirihata M, Ono K, Kuroiwa T, Miyatake SI
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Journal Title
Radiation Oncology
Volume: 23;12(1)
Pages: 26
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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