2015 Fiscal Year Research-status Report
転移性骨腫瘍に対するゾレドロネートと腫瘍融解アデノウイルスを用いた新規治療戦略
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15K19999
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
武田 健 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (70614923)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 腫瘍融解アデノウイルス / ゾレドロネート / 骨転移 / 併用効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
in vitro実験として骨転移をきたしやすいヒト乳癌細胞株(MDA-MB-231)、ヒト前立腺癌細胞株(PC3)、ヒト肺癌細胞株(A549)およびヒト骨肉腫細胞株(SaO2-2,143B)を使用し、ゾレドロネート(ZOL)および腫瘍融解アデノウイルス(OBP-301)に対する細胞生存活性をXTT-assayを行い調査した。ZOL、OBP-301ともに濃度依存的に細胞生存活性の低下が見られたが、OBP-301が細胞依存性に効きやすさが異なる一方、ZOLは骨肉腫細胞に比べて上皮系細胞では効きにくい傾向があることが判明した。ZOLとOBP-301の併用効果につき検討したところ、骨肉腫細胞では一定の併用相乗効果が得られていたが、上皮系細胞においては併用相乗効果ではなく、併用相加効果程度であることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
in vitro実験としてXTT-assayは検討したが、そのほかのwestern blotやPCRなどの確認ができていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
In vivo実験と並行してwestern blotやPCRを行い、相加効果の要因を検討していく。
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Causes of Carryover |
Western blotやPCRの実験まで至らなかったため、新規薬剤購入などが必要なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度はマウス購入や新規薬剤・試薬購入に使用する予定である。
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