2016 Fiscal Year Annual Research Report
successful in vitro culture of rheumatoid arthritis synovial tissue explants and its usefulness as a analysis tool
Project/Area Number |
15K20023
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Research Institution | National Hospital Organization, Kyushu Medical Center (Clinical Institute) |
Principal Investigator |
櫻庭 康司 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, その他 (00747579)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / IL-21 / コラーゲン誘導関節炎 / B細胞 / クラススイッチ / IL-21受容体欠損マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、マウスのコラーゲン誘導関節炎(CIA)におけるInterleukin-21(IL-21)の病的メカニズムについて調査した。 IL-21は、その受容体が多数の免疫細胞やそれ以外の細胞に発現しており、幅広い生物活性を持つことが知られている。また、これまで関節リウマチ(RA)やマウス関節炎モデルにおいて病的役割を持つことが示唆されている。しかし、関節炎発症においてどの細胞の分化に影響を及ぼすのか、その病的メカニズムについてはこれまで明らかにされていない。そこで、IL-21受容体欠損(IL-21r KO)マウスにCIAを誘導し、特に発症に関与する細胞や特異抗体産生などに対する影響について調べた。 IL-21r KOマウスはCIA発症に抵抗性であった。CIAを誘導したIL-21r KOマウスでは、野生型(WT)と比較して血清中抗コラーゲン特異IgG抗体が顕著に低下しており、これと一致して胚中心B細胞数も減少していた。しかし、抗コラーゲン特異IgM抗体やTh1、Th17、濾胞ヘルパーT細胞には差を認めなかった。さらに、免疫不全マウスにWT CD4T細胞とWTもしくはIL-21r KO B細胞とを同時に移入してCIAを誘導したところ、WT B細胞を移入したマウスは関節炎を発症したが、IL-21r KO B細胞を移入したマウスでは関節炎を発症しなかった。一方,WTもしくはIL21r KO CD4T細胞とWT B細胞とを同時に移入したところ、どちらのマウスも関節炎を発症した。以上よりCIAにおいて、IL-21シグナルは自己反応性CD4T細胞の分化には関与せず、主に自己抗体産生B細胞分化を促進し関節炎を誘導することが明らかになった。これはIL-21がRAの新規治療標的となりうる可能性を示唆しているが、そのためには、今後ヒトRAにおいてもIL-21の病的機序を解明する必要がある。
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[Journal Article] Minimum 10-year results of cementless total hip arthroplasty in patients with rheumatoid arthritis.2017
Author(s)
Akihisa Haraguchi, Yasuharu Nakashima, Hisaaki Miyahara, Yukio Esaki, Ken Okazaki, Jun-ichi Fukushi, Go Hirata, Satoshi Ikemura, Satoshi Kamura, Koji Sakuraba, Kenjiro Fujimura, Yukio Akasaki, Hisakata Yamada
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Journal Title
Modern Rheumatology
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed
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