2015 Fiscal Year Research-status Report
代謝モード解析を基軸とした麻酔薬が膵β細胞のインスリン分泌へ与える影響の研究
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15K20063
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
鈴木 堅悟 関西医科大学, 医学部, 助教 (90734658)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | インスリン / セボフルレン / イソフルレン / 低酸素 / HIF-1 / GSIS |
Outline of Annual Research Achievements |
吸入麻酔薬のセボフルランとイソフルランでMIN6におけるGSIS実験系の確立をした。 グルコース類似物2-DGによるGSIS阻害の確認した。ミトコンドリア電子伝達系阻害薬(ロテノン,アンチマイシンA)ATP合成酵素阻害薬(オリゴマイシン)のGSISを阻害した。細胞内代謝産物(ATP、ピルビン酸、乳酸)のアッセイ系を確立した。K+-ATPチャネル閉口剤(SU合剤グリベンクラミド)によりインスリン分泌は亢進した。電位依存性カルシウムチャネル阻害薬のGSISに与える影響の確認を行った。 吸入麻酔薬のセボフルランとイソフルランでGSISにおける酸素代謝・HIF-1活性化の変化の検討を行った。 20%酸素分圧下でグルコース刺激が酸素消費量,細胞内酸素分圧に与える影響の検討をした。20%酸素分圧下でグルコース刺激が転写因子HIF-1の活性化に与える影響の検討をした。また、この現象が麻酔薬共存下で受ける影響を検討した。セボフルランとイソフルランが細胞内代謝産物(ATP、ピルビン酸、乳酸)に与える影響の検討をした。1%, 5%酸素分圧下でGSISがいかなる影響を受けるかの検討をした。HIF-1活性の外因的な亢進・抑制させた場合のGSISへの影響の検討をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
吸入麻酔薬のセボフルランとイソフルランでMIN6におけるGSIS実験系の確立をした。 吸入麻酔薬のセボフルランとイソフルランでGSISにおける酸素代謝・HIF-1活性化の変化の検討を行った。 その結果論文報告ができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
グルコース類似物2-DGによるGSIS阻害の確認。ミトコンドリア電子伝達系阻害薬(ロテノン,アンチマイシンA)ATP合成酵素阻害薬(オリゴマイシン)のGSISを阻害の検討。細胞内代謝産物(ATP、ピルビン酸、乳酸)のアッセイ系を確立。K+-ATPチャネル閉口剤(SU合剤グリベンクラミド)によりインスリン分泌の検討。電位依存性カルシウムチャネル阻害薬のGSISに与える影響の確認。 20%酸素分圧下でグルコース刺激が酸素消費量,細胞内酸素分圧に与える影響の検討。20%酸素分圧下でグルコース刺激が転写因子HIF-1の活性化に与える影響の検討。また、この現象が麻酔薬共存下で受ける影響を検討する。セボフルランとイソフルランが細胞内代謝産物(ATP、ピルビン酸、乳酸)に与える影響の検討。1%, 5%酸素分圧下でGSISがいかなる影響を受けるかの検討。HIF-1活性の外因的な亢進・抑制させた場合のGSISへの影響の検討。 以上のことをその他の各種周術期使用薬剤でGSISに与える影響の検討を行う。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、初年度で研究成果が学会発表水準まで達しなかったため学会旅費を使用しなかったことや、物品の使用品が若干予定より少なかったことが挙げられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
使用計画としては、学会への参加のための旅費に使用すること、実験のための物品購入に使用することなどを計画している。
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