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2015 Fiscal Year Research-status Report

精巣体積低下を伴う無精子症の原因の解明-X染色体遺伝子の網羅的解析-

Research Project

Project/Area Number 15K20077
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

飯島 将司  金沢大学, 大学病院, 助教 (70749168)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
Keywords無精子症 / X染色体
Outline of Annual Research Achievements

当教室で保存されている過去に得られた血液DNAサンプル約2400例から精巣容積が両側とも5ml以下で、正常核型、Y染色体微小欠失を認めず、精子形成障害の原因として明らかなものを認めないものを候補として102例選択した。その候補の精巣病理標本を確認しmaturation arrestは除外し、Sertoli cell onlyおよびhypospermatogenesisの症例を選択した。それら症例の中からまず4例についてarray CGHでX染色体の遺伝子のコピー数を調べた。array CGHはX染色体遺伝子を網羅的に調べられるようにプローブを設定したカスタムアレイを作成し、またコントロールとして各常染色体にもプローブを設定した。4例について全て解析可能であり、全例とも問題のないクオリティで解析可能であったが、1例は染色体数異常の可能性があった。3症例で合計22のコーディング領域の遺伝子コピー数バリアントを検出した。3例全てで共通している変化を認めた遺伝子が3つ、2例のみ共通した変化を認めた遺伝子が5つ確認された。その他のノンコーディング領域も含めると多数の共通変化を認めた領域を認めた。染色体検査で46,XYであったにもかかわらず、染色体数異常と思われる結果を示した症例については染色体検査を詳細に検討する予定である。また、コピー数バリアントを認めた遺伝子に関して検討をすすめつつ、特定領域での重複の存在の有無について更にサンプルを増やして検討する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当教室に保存されているDNAサンプルのうち適切なサンプルの絞り込みに時間がかかった、CGHアレイにおけるカスタムアレイのデザインおよびその実施に時間がかかったため解析にやや遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

想定していた特定の領域における微小重複の確認ができておらず、また候補遺伝子の絞り込みにも至っていないため、現在の方法でサンプル数を増やして更に検討する。array CGHで候補遺伝子が絞り込めない場合にはエキソーム解析を検討する。現時点で確認できているコピー数変化を認めている遺伝子群については、正常サンプルとの比較を行うことで有意な変化であるのか検討する。

Causes of Carryover

解析に用いるキット、試薬の購入費用に経費が掛かった一方で、十分なデータが出なかったため学会発表のための旅費が余った。

Expenditure Plan for Carryover Budget

想定していた結果が得られていないため解析サンプル数は当初の予定より増やす予定であり、その物品費に計上する。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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