2016 Fiscal Year Annual Research Report
食塩感受性高血圧モデル動物を用いた高血圧関連性夜間頻尿に関する研究
Project/Area Number |
15K20078
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
黒川 哲之 福井大学, 医学部, 助教 (70529346)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 食塩感受性高血圧 / 夜間頻尿 / 膀胱血流 / 薬剤反応性 / 薬理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
高血圧になり、それに伴い膀胱血流が変化することを検討行った。しかし、高血圧からすぐに血流変化は生じることはなかった。個体差もあったが、多くのラットが高食塩による高血圧が10週間から12週間経つと血流変化が有意差を持って変化しているのがわかった。それに伴って膀胱粘膜からの放出されるメディエータであるATP/PGE2が増加していた。しかし、血流変化の起こり始める時期と膀胱粘膜からのメディエータの放出量が変化する時期の詳細の検討するまでに至っていない。 また高血圧が12週続いたラットにおいて、食事を低塩分食に変えることで血圧は2週後には低下を認めた。だが、膀胱容量は増加することがなく、低塩分に変えて12週間まで観察行ったが、やはり改善を認めなかった。 しかし、改善は認めないものの、膀胱血流は正常のラットと同等まで改善していた。またその時点での膀胱粘膜からの膀胱進展に対して放出されるATP、PGE2を測定すると正常ラットとほぼ同等まで低下していた。12週の血圧改善で膀胱血流改善が起こり、膀胱粘膜からの放出されるメディエータの改善が起こるが、頻尿改善が起こらなかった。神経の可塑性が生じて改善しなかった可能性が示唆された。
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