2015 Fiscal Year Research-status Report
子宮内膜症の病態における樹状細胞の関与の解明と治療戦略
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15K20129
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
泉 玄太郎 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30714125)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 子宮内膜症 / 樹状細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
腹腔鏡手術の際に、患者腹腔内貯留液を回収した。 まずは、腹腔内の樹状細胞のうち、他のMDC2やPDCなどのサブセットに比べて圧倒的に多く存在しているMDC1を、フローサイトメータ―を用いて、評価をした。表面抗原はBDCA1とCD19をもちいて、BDCA1陽性CD19陰性細胞としてMDC1を同定した。 先行研究では、子宮内膜症患者のMDC1の表面抗原を解析するとCD206陽性細胞の割合が、非子宮内膜症患者に比べて多いことが示されている。 そのため、CD206陽性樹状細胞と、陰性樹状細胞をそれぞれフローサイトメトリーのセルソーターをもちいて単離した。この細胞を、単純培養した後に、mRNAを回収して、RT-PCRにて定量的評価を行った。その結果、まだ検体数が少ない為有意差はついていないが、IL4やIL6について、CD206陽性細胞のほうが発現が高いという結果を得ている。 また、樹状細胞のCD206以外の、レクチン型パターン認識受容体について、フローサイトメトリーにて発現強度の比較を行った。これに関しては、DEC205、CD209、Mincle-1などいくつかの受容体について、発現強度の比較を行うことができたが、CD206陽性細胞と陰性細胞について、発現強度に明らかな違いは見られなかった。螢光色素の干渉の影響もあるかと考えられたため、3種類の螢光色素を組み合わせて再度検討を行ったが、やはり明らかな違いは認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
患者腹腔内貯留液のサンプルも予定通り同意のもとに回収できており、その他の解析についても予定通り進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り、今後も腹腔内貯留液中の樹状細胞の表面抗原の解析を続けていく予定であるl。
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