2015 Fiscal Year Research-status Report
19番染色体マイクロRNAクラスタに着目したトロホブラスト形成の機構解明
| Project/Area Number |
15K20164
|
|---|
| Research Institution | Nippon Medical School |
|---|
Principal Investigator |
倉品 隆平 日本医科大学, 医学部, 助教 (50409158)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
| Keywords | マイクロRNA / 胎盤 / トロホブラスト / 合胞体化 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
ヒト絨毛癌細胞株BeWoを培養し、また、正常妊娠満期帝王切開胎盤から得た絨毛細胞より初代培養を行い、それぞれ合胞体化を促してマイクロアレイを用いたmicroRNAの網羅的解析を行った。その結果19番染色体由来のクラスターを形成している胎盤特異的microRNAについて、合胞体化にともなう変化を抽出できた。さらにin Silico解析を行い、合胞体化に特徴的な遺伝子発現について解析を進めている。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒト絨毛癌細胞株BeWoを培養し、また、正常妊娠満期帝王切開胎盤から得た絨毛細胞より初代培養を行い、それぞれ合胞体化を促してマイクロアレイを用いたmicroRNAの網羅的解析を行った。当初、初年度に行うとした19番染色体由来のクラスターを形成している胎盤特異的microRNAについて、アレイ解析を行い得た。フォルスコリン付加による培養環境において合胞体化を促しアレイ解析を行っており、これらの比較から合胞体化にともなう変化を抽出できたと考えている。現在in Silico解析を進め、合胞体化に特徴的な遺伝子発現について解析を行っている。
|
| Strategy for Future Research Activity |
初年度後半には合胞体化に特徴的な遺伝子の解析を行っており、これを進めるとともに、他研究者により合胞体形成に特徴的とされているsyncytin-1を過剰発現ならびに発現抑制した環境下でアレイ解析結果がどのように変化するか検討する。また、BeWoのみならず、トロホブラストのモデルとなる他の細胞株（JAR細胞、JEG3細胞）などについても検討する予定でいる。
|
| Causes of Carryover |
アレイ関連試薬を実験進捗にともない必要最小限としたため、当初の計画より初年度の出費は少額となった。
|
| Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後、培養細胞株が増えること、遺伝子導入が加わる計画でいるため、次年度使用額とした研究予算は順調に使用される予定である。
|
Research Products
(1 results)
