2016 Fiscal Year Annual Research Report
Circulating Epstein-Barr virus-encoded microRNAs as potential biomarkers for nasal natural killer/T-cell lymphoma
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15K20173
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Research Institution | Center for Clinical and Biomedical Research, Sapporo Higashi Tokushukai Hospital |
Principal Investigator |
駒林 優樹 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター, がん研究部, 研究員 (40548864)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 頭頸部外科 / EBウイルス / マイクロRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに鼻性NK/T細胞リンパ腫患者血清において、EBウイルスmicroRNA(EBV-miRNA)であるmiR-BART2-5p、miR-BART7-3p、miR-BART13-3p、miR-BART1-5p、miR-BART12およびmiR-BART5-5pが健常コントロールと比較し高発現していること、またこれらのEBV-miRNAが鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株の培養上清中にexosomeに内包され分泌されていることを確認してきた。 上記の6種のEBV-miRNAのうち、血清中miR-BART2-5p、miR-BART7-3p、miR-BART13-3p、miR-BART1-5pが治療前と比較し治療後に有意に低下することを見出した。また、Ann Arbor臨床病期Ⅰ期症例とⅡ-Ⅳ期症例を比較検討した結果、Ⅱ-Ⅳ期症例において有意に血清中miR-BART2-5p、miR-BART7-3pが高値であった。さらに血清中EBV-miRNA発現レベルの中央値で2群に分けて患者予後との関係をKaplan-Meier法で検討した結果、血清中miR-BART2-5p高発現群において有意に予後が不良であることが確認された。 本研究により、血清中EBV-miRNA、特にmiR-BART2-5pは、鼻性NK/T細胞リンパ腫の診断および予後予測において有用なバイオマーカーになり得る可能性が示唆された。
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