2017 Fiscal Year Annual Research Report
CD98 is the marker of cancer stem cell and radioresistance
Project/Area Number |
15K20177
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
川嵜 洋平 秋田大学, 医学部, 助教 (00644072)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | CD98hc / 頭頸部扁平上皮癌 / 癌幹細胞 / 放射線耐性 |
Outline of Annual Research Achievements |
HO-1-u-1, Sa3, HSC2, HSC3, HSC4の5つの頭頸部扁平上皮癌細胞株を用いて、抗CD98hc抗体でラベルしフローサイトメトリーでCD98hc陽性細胞とCD98hc陰性細胞に分離した。無血清半流動培地上で、それぞれColony形成能を調べたところ、CD98hc陰性細胞に比べてCD98hc陽性細胞は多数のColonyを形成する事が可能であった。これは、CD98hc陽性細胞が癌幹細胞の性質を有している事と深い関連がある。続いて、マトリゲルをボイデンチャンバーに塗布して浸潤能を調べた。CD98hc陽性細胞は多数の細胞がマトリゲルを通過していることが確認された。CD98hc陽性細胞はCD98陰性細胞と比べて、高い浸潤能も有していることが明らかとなった。次にCD98hc陽性細胞とCD98陰性細胞のPlating Efficiencyを検討した。CD98hc陽性細胞は、大きな多くのColonyを形成していた。CD98hc陽性細胞はCD98hc陰性細胞と比し、強い接着能を有していることが確認された。in vivoにおいてSa3細胞を用いて、CD98hc陽性細胞1*10^5個とCD98hc陰性細胞1*10^5個を皮下注射した。CD98hc陽性細胞は腫瘍の形成を認めたが、CD98陰性細胞は腫瘍の形成を認めなかった。 5つの細胞株で共通して、CD98hc陽性細胞が癌幹細胞の性質を持ち、浸潤能が高く、接着能が亢進している事を見出す事ができた。CD98hcというアミノ酸トランスポーターが癌の悪性度と密接な関係がある事は明らかであり、今後CD98hcをターゲットとした治療薬が開発すれば、頭頸部癌の治療成績は今よりも改善していくと考えられる。
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Research Products
(6 results)