2016 Fiscal Year Research-status Report
慢性副鼻腔炎における自然免疫リンパ球の関与について
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15K20232
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
宇野 匡祐 獨協医科大学, 医学部, 助教 (90629544)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 自然リンパ球 |
Outline of Annual Research Achievements |
新たなリンパ球集団として自然免疫リンパ球:Innate Lymphoid Cells (ILCs)が同定され、現在のところ、IL-12やIL-18に反応してTNF-αやINF-γなどのTh1サイトカインを産生するILC1、IL-25やIL-33に反応してIL-5やIL-13などのTh2サイトカインを産生するILC2、IL-23やIL-1βに反応してIL-17AやIL-22などのTh17、Th22サイトカインを産生するILC3の3種類に分類されると考えられている。なかでもILC2はTh2サイトカインを短時間で多量に産生することがわかっており、強力な好酸球性炎症を誘導することが示唆される。ここで、我々は好酸球性副鼻腔炎におけるTh2、Th17、Th22サイトカインのメインソースはそれぞれILC2、ILC3ではないかと仮定し、ILC1/2/3のバランスが、好酸球性、非好酸球性副鼻腔炎の病態の違いに関与しているのではないかと考え、研究を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究場所の変更等で検体数が当初の予定より少ない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は検体数を増やし、統計学的考察ができるほど十分量にする。
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Causes of Carryover |
研究の遅れのため、前年度分に余剰分が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は検体数を増やし、研究を進めるため、抗体、データ解析等で前年度以上に助成金を使用する予定である。
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