2016 Fiscal Year Annual Research Report
Noninvasive measurement of advanced glycation end product level to predict the curative effect of diabetic macular edema
Project/Area Number |
15K20252
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
平野 隆雄 信州大学, 医学部附属病院, 助教(特定雇用) (90735151)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 糖尿病黄斑浮腫 / 終末糖化産物 / 皮膚自発蛍光値 / 水晶体自発蛍光値 / 糖尿病網膜症 / 血管内皮増殖因子 / GA-pyridine |
Outline of Annual Research Achievements |
ClearPath DS-120を用いて計測した水晶体自発蛍光測定値(Lens AF)が実際に水晶体に含有されているどのAGEsを最も反映しているか検討を行った。白内障手術を施行した24眼(糖尿病13眼、非糖尿病11眼)において術前のSkin AFと手術時に採取した水晶体を液体クロマトグラフィー質量分析法(LC/MS)にて測定した各種AGEs含有量について統計学的検討を行った。CML、CEL、MGH-1、CMA、CEAでは統計学的に有意な相関関係を認めなかったがGA-pyridineとは中等度の相関(r=0.593 P=0.0020)を認めた。前房水・血清VEGF濃度とLens AF・AGE ReaderTMを用いた皮膚自発蛍光測定値(Skin AF)の比較検討を行った。糖尿病18眼の検討では血清VEGF濃度とSkin AFで統計学的に相関を認めなかったが(r=0.366 P=0.135)、Skin AFが上昇すると血清VEGF濃度が上昇する傾向を認めており症例数を増加させての検討が必要と思われる。細胞レベルでAGEs発現の上昇によりAGEs receptorを介しVEGFレベルが上昇することが報告されており既報に矛盾しない結果と考えられた。さらにSkin AFが糖尿病黄斑浮腫の治療反応性に関連があるか検討を行った。13眼の検討ではSkin AFとPro Re Nata法で治療を行ったRnibizumab硝子体注射の回数は統計学的に有意な相関は認めなかったが(r=0.516 P=0.073)、Skin AF値が高いとRanibizumab硝子体注射の回数は多くなる傾向を認めた。今後症例数を増加させての検討が必要だが実臨床においてSkin AFが糖尿病黄斑浮腫に対するRanibizumab硝子体注射の治療効果予測因子になる可能性が示唆された。
|
Research Products
(4 results)