2015 Fiscal Year Research-status Report
siRNA・アテロコラーゲン複合体を用いた全く新しい緑内障治療薬の開発
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15K20267
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
石川 慎一郎 佐賀大学, 医学部, 講師 (00404129)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 神経保護 / 眼底酸素飽和度 |
Outline of Annual Research Achievements |
網膜の虚血再灌流による影響は、最終的に網膜視神経節細胞の障害に至るが、この前段階として虚血状態によって生じる酸素欠乏状態による障害についても無視できない。 平成27年度は網膜の酸素欠乏について、生体内で生きたままで観察することを目的として、研究を行った。 研究概要は、光学眼底観察装置に二つのイメージセンサーを搭載し、それぞれに異なる波長のフィルターを通した眼底撮影を行った。この装置によって得られた画像をを処理することにより吸光度を測定し、それぞれのセンサーから得られた吸光度の比率を求めることにより、酸素飽和度計測の前段階である吸光度比を算出した。一方で得られた吸光度は網膜内の吸光度に関係する組織である、血管とヘモグロビンの情報が混在して得られた値であるため、そのままでは血管及び網膜の酸素飽和度とし評価することが不可能である。これに対して、血管成分を形態学的に算出を行い、血管部分の検出を行うフィルターを適用し、血管部分と血管外の部分について判別を行った。血管成分検出の形態学的フィルターは従来の直線成分の検出を行い、この閾値の調整により、眼底の線形成分である血管を抽出する方法ではなく、線成分に対して直交する成分を演算し、この直交する成分のベクトル値により、線形成分を抽出する、convergence index filterの原理を用いて血管成分の検出を行い、従来の方法と比較して、高い網膜大血管の検出を得た。前述のODR比のデータに本フィルターを適応することにより、網膜大血管内の酸素飽和度の測定が可能となった。このことから、生体内での酸素欠乏による組織障害について、明らかになることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
従来の評価方法で不足していた、生体内の酸素欠乏評価が可能となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
本評価方法と従来の評価方法を並行して行い、その結果から神経保護についての新しい知見を得る。
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Causes of Carryover |
施設再開発により、試薬を用いた実験を安定して行うことができなかったことから、当初計画から時期をずらして行うため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度中旬に施設使用の調整を行い、実験を再開できる見込みであることから、当初のスケジュールと一致すると見込まれる。
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