2016 Fiscal Year Research-status Report
siRNA・アテロコラーゲン複合体を用いた全く新しい緑内障治療薬の開発
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15K20267
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
石川 慎一郎 佐賀大学, 医学部, 講師 (00404129)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 神経保護 / 網膜虚血再灌流 |
Outline of Annual Research Achievements |
Wisterラットの眼内に、Caspase3に対するsiRNAを修飾または、non-silencing siRNAを修飾したアテロコラーゲンの導入を行い、眼内での安定性と網膜神経節細胞に対する毒性ついて、確認を行った。視神経節細胞数はラットの上丘にフルオロゴールドを網膜回収48時間前に導入し。注入後7日でに4%パラホルムアルデヒドにて網膜を固定後、眼球摘出を行い、網膜伸展標本を作成し、蛍光顕微鏡下で1mm×1mmの範囲で蛍光標識されている視神経節細胞数を、視神経付近、視神経と赤道部、赤道部付近から4カ所で計測し、細胞の異型性、視神経節細胞数について観察を行うことにより、評価を行った。両群共に1週間時点で硝子体投与部分周辺に、アテロコラーゲンの残留を認め、残留部位の網膜神経節細胞数は両群で差異を認めなかったことから、アテロコラーゲン投与手技による直接的な、網膜神経節細胞に対する障害はないことを確認した。Wisterラットを用いて110mmHgの加圧を60分間行い、虚血再灌流モデルを作成し網膜神経節細胞の減少について、7日後に計測を行った。同様のモデルを用いて、処置後翌日に荒れろコラーゲンを投与し、7日後に網膜神経節細胞数の減少について確認を行い、アテロコラーゲン単体導入群で、網膜神経節細胞数の変化が導入を行っていない群と、視神経節細胞数に有意差がないことを確認し、アテロコラーゲンが虚血再灌流モデルによってもたらす視神経節細胞のアポトーシスに対して、有意な影響がないことを認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究施設の改修により、予定評価項目数と比較してやや少ない状況で推移をしている。
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Strategy for Future Research Activity |
施設稼働が正常に戻っていることから、予定通りの研究進行が可能である。
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Causes of Carryover |
設備の改修工事により、年度の半ばまで研究環境が十分ではなかったため、物品の導入状況が遅延している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
施設改修が完了し、研究環境が回復したことから当初予定通の使用状況になると想定される。
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