2015 Fiscal Year Research-status Report
非動脈炎性虚血性視神経症ラットモデルによる動物実験
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15K20269
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
日高 貴子 宮崎大学, 医学部, 助教 (00751140)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | レーザースペックルフローグラフィー / 非動脈炎性虚血性視神経症ラットモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
われわれはまず正常ラットの眼圧測定をトノラボ手持眼圧計にて行った。その後非動脈炎性虚血性視神経症ラットモデルの眼圧測定を行ったが、正常ラットと有意差は認めなかった。またレーザースペックルフローグラフィーLSFG-Microにて正常ラット24匹48眼と非動脈炎性虚血性視神経症ラットモデル14匹28眼の視神経乳頭血流を測定した。非動脈炎性虚血性視神経症ラットモデルの作成は、ローズベンガル液を2.5mM、1ml/kgラットの尾静脈に静注し、左眼の視神経乳頭にアルゴングリーンレーザーを514nmの波長で12秒間照射し作成した。その結果正常ラットにおいて左右眼で血流に有意差なく、非動脈炎性虚血性視神経症ラットモデル急性期および慢性期において有意に左眼の視神経乳頭血流が低下していた。 われわれは非動脈炎性虚血性視神経症ラットモデルを作成し、視神経乳頭の眼底写真の撮影、蛍光眼底造影検査、spectral somain OCT iVUE-100(Optovue Inc,CA.USA)による光干渉断層計を用いた網膜神経線維層厚の測定、蛍光顕微鏡を用いた網膜神経節細胞数の測定、網膜電図や視覚誘発電位の測定にてラットモデルの評価をすでに行なっているが、今回レーザースペックルフローグラフィーにおいて非動脈炎性虚血性視神経症ラットモデルの視神経乳頭部の血流が低下しているとの結果により、in vivoでの血流低下を示すことができたと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進展しているが、ラットの眼圧測定を時間、日単位で行うことと、決まった時刻での眼圧測定を施行していない。
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Strategy for Future Research Activity |
ラットの眼圧測定を時間、日単位で行うことと、決まった時刻での眼圧測定を施行していないため今後施行する。また正常眼圧緑内障ラットモデルを作成するために平成28年度研究実施計画に基づき行う予定とする。
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Causes of Carryover |
物品購入に対する必要額が交付金額より少なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度請求分と合わせて必要物品の購入等に使用する、もしくは論文掲載料に当てる予定。
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