2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K20290
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
國重 智之 日本医科大学, 医学部, 助教 (60516045)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 免疫学 / 血管新生 / ICOS |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、角膜血管リンパ管新生におけるICOS/B7RP1の役割を解析し、この分子の機能調節による血管リンパ管新生をともなう角膜炎症の治療法の確立を目指す。 角膜炎症モデルを作製するため、W/T BALB/cおよびICOS KO BALB/cの角膜中心部より1mmの位置に11-0ナイロン糸を用いて1箇所縫合。各々に手術用顕微鏡を用いて血管新生の有無および角膜血管新生臨床スコア(図4)を観察し、ICOSの有無にともなう血管新生を臨床的に評価。さらに組織学的、免疫組織化学的な解析を行うため、以下の方法で解析を行った。観察および角膜眼球摘出は手術後0, 3, 5, 7, 10および14日目にて行う。いずれの実験もN=10以上とし、有意差を統計学的に検定した。 ICOSが組織学的にどのような役割をしているか調べるため、それぞれの角膜眼球を摘出後、切片をヘマトキシリン-エオジン(H‐E)染色し、血管リンパ管と角膜への浸潤細胞に関して組織学的な解析を行った。 ICOSによる角膜への血管およびリンパ管新生退縮への影響を免疫組織化学的に調べるため、血管リンパ管新生を経時的に解析し、BD rat anti mouse CD31およびAnti ratIgG FITCを用いて血管内皮を染色し、Reliatech rabbit anti mouse LYVE-1およびAnti rabbit IgG CY3を用いてリンパ管内皮を染色し免疫組織化学的な解析を共焦点顕微鏡下で行い、ICOS陽性(W/T)マウスとKOマウスで比較した。また血管リンパ管新生の定量解析を行うため、蛍光顕微鏡画像をImageJソフトを用いて解析し、角膜の全面積における血管新生の面積の割合を統計学的に比較検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた通り、順調に進展している
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Strategy for Future Research Activity |
血管リンパ管新生における角膜・2次リンパ器官におけるICOS陽性T細胞の存在、その分布を解析する。上記の方法で血管リンパ管新生を誘発した角膜を採取し、ICOS陽性CD4またはCD8細胞の浸潤、Foxp3の発現を解析する。また、二次リンパ器官においてのICOSの役割を解明するため、脾臓および頚部リンパ節におけるICOS陽性CD4またはCD8細胞の浸潤、Foxp3の発現をフローサイトメトリーを用いて解析する。 また血管リンパ管新生におけるICOS/B7RP-1の役割を明らかにするために,角膜におけるサイトカイン(IL-10など)、血管内皮細胞増殖因子(VEGFA・VEGFC)などの発現をさらにReal Time-PCRを用いて解析する。
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Causes of Carryover |
既存の試薬、実験器具を用いて、実験を行った箇所が一部あり、また、研究が順調に進んだため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
一部を次年度に繰り越したが、今後の研究計画に変更はない予定。
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