2015 Fiscal Year Research-status Report
脂肪組織由来幹細胞の機能解明と培養細胞シートの開発
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15K20327
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
飯田 秀雄 順天堂大学, 医学部, 助教 (30751078)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脂肪組織由来幹細胞 / 培養皮膚 / 表皮角化細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は脂肪組織由来幹細胞を用いた培養皮膚の作成を目指しており、その第一段階として、脂肪組織由来幹細胞をIV型コラーゲン上にて皮膚線維芽細胞と共培養し、all-transレチノイン酸とbone morphogenetic protein-4で刺激することで表皮角化細胞様細胞に分化誘導することを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前述の通り、前年度は脂肪組織由来幹細胞を表皮角化細胞様細胞に分化誘導することを見出し、学会および論文にて発表した。 また、本細胞を用いた3D培養皮膚モデルの作成も開始している。皮膚線維芽細胞を包埋培養したI型コラーゲンゲル上にIV型コラーゲンをコーティングし、脂肪組織由来幹細胞を培養しているが、脂肪組織由来幹細胞が単層では生着するものの、重層化を認めていない。このため、各種濃度でアスコルビン酸を添加する等の条件検討をおこない、3D培養皮膚モデルの作成を試みている。 培養皮膚シートの完成後にマウスへの移植実験をおこなうべく、マウスへの移植方法の検討や、移植時の保護具の作製をおこなった。
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Strategy for Future Research Activity |
より効率よく脂肪組織由来幹細胞から培養皮膚を作成するために、細胞に発現する各種表面マーカーによって磁気細胞分離の手法を用いて選別することを検討している。
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Research Products
(3 results)