2016 Fiscal Year Research-status Report
重症敗血症の長期転帰(生命、身体機能、認知機能、QOL)とその規定要因の解明
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15K20331
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
工藤 大介 東北大学, 医学系研究科, 講師 (30455844)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 重症敗血症 / 長期転帰 / 認知機能 / Quality of life / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、(1)重症敗血症患者の①長期生存率、②長期的な身体、主要臓器および認知機能障害、QOL、③患者や家族の社会生活の変化を明らかにすること。(2) 長期転帰に関係する急性期から亜急性期、慢性期の臨床的因子、バイオマーカーを明らかにすることである。 これに対して、平成28年度は計画通りに、症例集積および臨床情報および検体検査のデータ収集を行った。新規の対象患者(重症敗血症)59例(うち院内死亡 13例)の登録とデータ収集を行った。 入院中は、様々な臨床情報に加えて、バイオマーカー探索のためのサイトカイン、免疫細胞、Alarminsなどの測定を行った。また、退院後の外来では、認知機能(Mini Mental State ExaminationとIQCODE, Short form)、QOL(Short-Form(SF)36とEuroQOL-5D)、社会生活状況(本人および家族の就業状況の変化、社会福祉サービスの利用など)の検査および調査と、バイオマーカー探索のためのサイトカイン、免疫細胞、Alarminsなどの測定を行った。加えて外来受診ができない患者に対しては、郵送でQOLと社会生活状況を調査した。これらの臨床情報およびバイオマーカー探索のための検査は、重症敗血症患者の生存率、身体機能、臓器機能および認知機能、QOLの長期的な問題点と社会復帰状況を明らかにするために重要であり、これらのデータから上記問題点に影響を及ぼす急性期から亜急性期、慢性期におよぶ患者背景因子、治療的介入因子、サイトカイン、免疫細胞、Alarminsを含むバイオマーカーを明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年間に30例(2年で60例)を見込んでいたが、平成27年度は新規登録21例で、平成28年度は新規登録59例であった。2年で80例となった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度:患者が退院した後のフォローアップ外来でのデータ収集を続ける。対象患者のデータ収集が終わった後は、データ解析を行う。 平成30年度:データ解析および解析結果の公開(発表)を行う。
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Causes of Carryover |
検査外注業者への検査費用の支払いが、見込みよりやや低い支払額となったため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度の検査外注業者への検査費用の支払いに当てる。
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