2015 Fiscal Year Research-status Report
Ncx KOマウスにおける腸管apoptosisの検討
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15K20335
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
砂原 聡 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (70568667)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | Ncx KOマウス / 盲腸結紮穿孔 / 敗血症 / 腸管免疫 / apoptosis |
Outline of Annual Research Achievements |
Ncx KOマウスは腸管神経が増加している遺伝子組換えマウスであり,デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)実験腸炎に対して感受性が高いことが分かっている.また,上皮細胞バリアの障害がありDSS投与による腸管上皮細胞のapoptosisが亢進している.さらにNO産生腸管神経細胞が増加しており神経細胞より産生されるNOがapoptosis亢進と関わっている可能性が示唆されているワイルドタイプマウスとNcx KOマウスにCLPを施行し,survival studyを行ったところ,Ncx KOマウスは有意差をもって早期に死亡するという結果を得た.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Suvival studyの結果から,Ncx KOマウスの敗血症モデルは,病態が重篤化していることが予想された.この原因を主に腸管の解析により明らかにする.Ncx KOマウスのCLPモデル(コントロールにはsham(単開腹)モデルを用いる)をそれぞれ6時間,24時間で犠死せしめ,血液と腸管を採取しており,現在検体数を増やしている段階である. また,近年敗血症の病態において臓器保護的作用が報告されているautophagyについても解析を行う方針とした.現在GFP-LC3 トランスジェニックマウスとNcx KOマウスを交配中である.
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Strategy for Future Research Activity |
Ncx KOマウスのCLPモデルについては,敗血症の重症度や腸管上皮のapoptosis,腸管上皮バリア機能,腸管細菌叢の変化などを解析する予定である. GFP-LC3 トランスジェニックマウスとNcx KOマウスの交配については,仔が産まれ次第CLPモデルを作成し.腸管のautopahgy解析を行う.
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Causes of Carryover |
ほぼ計画通り使用したが、端数が生じたため次年度に繰り越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年に引き続き実験を行い予定していた試薬等を購入する。
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