2015 Fiscal Year Annual Research Report
microRNAを用いた術後心房細動発症機序の解明と早期診断バイオマーカーの開発
Project/Area Number |
15K20350
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
谷口 文香 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (40515285)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | micro RNA / 心房細動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、人工心肺予定手術患者の人工心肺前後の血液・尿中(可能であれば右心耳)からエクソソームを抽出し、microRNA発現の網羅的解析を行うことを主眼にして研究を行った。具体的は、麻酔導入直後、人工心肺中・離脱直後・手術終了時・8時間後・24時間後で採血・採尿を行い、超遠心法及びエクソソーム単離キットを用いて、エクソソームの分離を行った。その後、バイオアナライザーを用いて、サンプルからmiRNA群が抽出されていることを確認後、small RNAのライブラリ作成(Ion total RNA-seq kitを用いたフラグメント化)し、cDNAに変換を行った。さらにエマルジョンPCR法を用いて、cDNAを増幅させ、シーケンシングに持ち込んだ。解析には、CLCバイオ社のGenomic Work Benchを使用した。現在のところ、サンプル数の問題で、有意差を認めるには至っていないが、可能性のあるmicroRNAがいくつか候補に挙がっている。
|