2017 Fiscal Year Annual Research Report
medical simulation training using 3D printed simulation model
Project/Area Number |
15K20352
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
内田 康太郎 東京医科大学, 医学部, 講師 (60408143)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | シミュレーション / 医学教育 / 3Dプリンター |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床医学におけるシミュレーション教育は、客観的臨床能力試験 Objective Structured Clinical Examination OSCE(オスキー)の導入によって臨床技能習得において一定の効果が認められている。救急診療においては、心肺蘇生法の教育にシミュレータを用いる方法が既に一般的に行われている。外傷診療においても、Japan Advanced Trauma Evaluation and Care(JATEC)が開催する外傷初期診療教育コースではシミュレータによる教育が有効に活用されて標準的な診療法に対する理解を助けている。 本研究の目的は、3Dモデルのシミュレーターを開発して、従来のトレーニング法と組み合わせて行い、外傷患者の救命に不可欠な手技を理解するためのシミュレーション教育の効果をさらに高めるものである。また、外傷初期診療で必要とされる緊急処置の技能スキルは、外傷以外の患者でも求められるスキルであり、有用である。臓器損傷3Dモデルは実際の外傷患者の画像データを基に作成する。 今年度は顔面、頸部外傷や、口腔内多量出血による窒息患者等に行われる輪状甲状靭帯切開術用のシミュレーターを開発した。臨床画像を変換ソフトで3Dデータとして作成。3Dプリンターで印刷し、プロトタイプの質感を確認しながら修正を加えた。完成したシミュレーターを用いて救急医や研修医に実際にメスで切開、気管チューブの挿入を行ってもらい、Peer Reviewを行った。結果は第13回日本医学シミュレーション学会で口演発表を行った。
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Research Products
(1 results)