2018 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of unknown osteoclastogenesis inhibitory humoral factor derived from osteocytes
Project/Area Number |
15K20366
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
林田 千代美 明海大学, 歯学部, 助教 (40710900)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 骨細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、骨細胞由来の未知の破骨細胞形成抑制因子を同定し、その分子による破骨細胞形成抑制機構を明らかにすることを目的としている。未知の因子を明らかにする方法として、10%濃度の血清を含む株化骨細胞MLO-Y4細胞の培養上清(10%FBS-αMEM-Y4-CM)からタンパク質を分離精製し、目的タンパク質を同定し、タンパク質のアミノ酸配列に対応する遺伝子を明らかにすることが必要であると考え、平成27年度から研究を行ってきたが、平成28年度から平成29年度の間に研究代表者が休業したことに関連して、研究の進歩状況が当初の計画よりも遅れた。 平成30年度はまず、回収し貯蔵した10%FBS-αMEM-Y4-CMを3000から100000の間のnominal molecular weight limit (NMWL)のfilterででタンパク質を分画し、5群または10群に分け、破骨細胞形成系に作用させ、どの分子量群の培養上清に破骨細胞形成抑制効果がみられるか実験を行った。しかし、群間の比較で分子量の範囲を特定する結果は得られず、これには、10%FBS(タンパク質)を添加していることが影響している可能性が考えられた。しかし、10%のFBS濃度は、それまでの実験系維持とMLO-Y4細胞の培養維持の両者ために決定した濃度であり、濃度を下げるまたは無くすことはできなかった。そのため、本年度は最終年度であり、可及的速やかに目的に近付くための対処として別の方法を検討した。そして、初代骨細胞を骨基質に埋入したまま培養し(単純に培養した群や、とある薬剤を添加して培養した群を準備した)、そこから回収したRNAに関して、マイクロアレイ解析を行った。解析の結果、本研究目的タンパク質の同定に向けて、検討を進めたい遺伝子が数種類確認できた。
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