2016 Fiscal Year Annual Research Report
Analyses of a mouse model for claniofacial disease generated by genome editing
Project/Area Number |
15K20373
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉本 由紀 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 特任助教 (40735304)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | TALEN / Scleraxis / Msx2 / 歯周靭帯 / 歯根 / iPS |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、樹立したScxGFP Tgマウス線維芽細胞由来iPS細胞 (ScxGFP iPSC)の継代を行い、初期化遺伝子の導入に用いたセンダイウイルスの脱落を確認した。未分化表面マーカーや、ESマーカーの発現を免疫染色及びリアルタイムPCRで確認後、胚様体形成を経由した間葉系細胞の分化誘導や、軟骨及び腱・靭帯細胞の分化に関与する様々な液性因子の適用を試み、レポーターが発現する分化誘導系の探索を行った。 また、前年度にゲノム編集技術であるTALENを用いて作成した顎顔面形成不全マウスであるMsx2欠失マウスの系統樹立と解析を進めた。欠失アレルを持つファウンダーマウスの遺伝子配列を確認し、C57BL/6系統野生型マウスと交配して、それぞれ31及び32塩基対が欠損した2系統を解析のために樹立している。ホモマウスでは被毛の欠失が起こるため容易にモデルマウスの樹立が確認できた。骨格の解析は、新生児マウスの骨格標本を、アルシアンブルーとアリザリンを用いた染色によって作成し、同復の野生型及びヘテロマウスと比較して検討した。生後の顎顔面領域の表現系に関しては、6ヶ月齢の野生型マウスとホモマウスにおいて、頭頚部のマイクロCT撮影を行って解析した。単純X線撮影では解析不可能である、ホモマウスにおける頭蓋骨の形成不全や、歯冠部及び歯根部の形成不全を確認している。 また本研究課題は、平成29年度から採択されている若手研究(B)の研究課題へとつながる(課題名:遺伝子改変マウスを用いた歯根形成・維持に関与する分子機構の解明)。
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Research Products
(2 results)