2016 Fiscal Year Research-status Report
CAD/CAMテクノロジーで製作したジルコニア部分床義歯の開発と臨床評価
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15K20452
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
浦野 慎二郎 昭和大学, 歯学部, 講師 (90736638)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ナノジルコニア / 熱可塑性樹脂 / 有床義歯 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度においては,ナノジルコニア総義歯を4床,熱可塑性樹脂クラスプを用いた部分床義歯を4床製作した.その製作費だけでなく,ナノジルコニアフレームワークの製作に必要なCADライセンス更新料など,有効に科研費を消化することができた.熱可塑性樹脂クラスプに関しても,新たにPoly Ether Ether Keton(PEEK)を用いるなど,平成27年度にはなかった捉え方から研究をさらに発展させることができた. ナノジルコニアをフレームワークに用いた総義歯に関しては,当講座の西山弘崇がReviseを重ね,現在International Journal of Prosthodonticsに論文を再投稿中である.総義歯のみでなく,熱可塑性樹脂クラスプを応用した部分床義歯に関するケースレポート論文ならびにそのデジタル製作に関しても現在論文を執筆中であり,国際学術誌に投稿予定である. 平成28年度におけるジルコニアクラスプの破折における予後評価をかさね,新たに熱可塑性樹脂クラスプを用いたナノジルコニア義歯を一つの完成形とした.有床義歯のフレームワークに応用した研究は他施設では行われておらず,本学に特化した業績になると考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在投稿中とはいえ,国際学術誌にまだacceptされていないが,研究運営や科研費の消化については予定通りであったため概ね順調と判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度において,当講座におけるデジタル機器が増え,研究施設としての充実をはかることができた.平成28年度においてはまだアナログワークフローで製作していた過程もあるが,今後は部分床義歯の全製作過程のデジタル化を目指していきたい.
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Causes of Carryover |
論文投稿に必要な校正ならびに投稿費を残しながらナノジルコニア義歯を製作していたが,acceptまでに時間がかかり(現在再投稿中),必要な費用を捻出できなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
熱可塑性樹脂クラスプとナノジルコニアフレームを応用した部分床義歯とそのデジタル製作における論文を国際学術誌に投稿する.
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