2016 Fiscal Year Research-status Report
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15K20485
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
上田 順宏 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (40571005)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 顎骨再建 / 下顎切除 / 手術シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
審美的な顎骨再建を行うため,術前シミュレーションにて十分に検討した上で下顎切除術および顎骨再建術を行った.適切な術前シミュレーションを行うための指標としては,われわれが提案する「形状誤差」を指標とした.術前シミュレーションをもとに,手術中に使用するサージカルガイド(下顎切除および腓骨分割に用いるカッティングガイド,また,切除により連続性を断たれた下顎骨を復位するためのリポジショニングプレート)は,3Dプリンターを応用して作製した.この内容については,第40回日本頭頸部癌学会学術集会にて発表した. また,過去に行われた下顎切除術および顎骨再建術症例を含め,術後機能として嚥下機能,構音機能,また,術後の整容につき評価を行った.この内容については,6th World Oral Cancer Congress of the International Academy of Oral Oncologyにて発表予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
術前シミュレーションと実際の手術結果についての適切な評価法を考案する必要があるため.
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Strategy for Future Research Activity |
下顎骨再建手術における,下顎骨の定量評価を行う.さらに,顔面軟組織の評価を行う必要があり,これに関しては3Dカメラを用いる.
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由としては,研究成果の遅れがあり,学会発表に至らなかった部分があり,学会などへの出張費用が予定より少なかったこと.また,海外文献の作成に至らなかったため,英文校正費用が生じなかったことが挙げられる.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度で生じた次年度使用顎と,以降に請求する研究費を合わせた使用計画として,手術結果の評価法を考案し,学会発表および論文作成を行うことを計画している.
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Research Products
(2 results)