2015 Fiscal Year Annual Research Report
DLX4によるヒト体細胞の初期化促進効果のメカニズム解明
Project/Area Number |
15K20512
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
玉置 也剛 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40585303)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | iPS細胞 / 歯髄細胞 / DLX4 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで我々は、歯髄細胞(Dental Pulp Cells : DPCs)の初期化能は由来するドナー歯の形成段階に大きく依存し、歯根完成期DPCsに比べて歯根未完成期DPCsは著明に初期化能が高く、その背景にはホメオボックス遺伝子DLX4の発現量が関与することを見出した。しかし現在までにDlxファミリーが体細胞の初期化を促進するという報告はなく、どのようにDLX4が初期化過程を促進するかは不明である。本研究では体細胞の初期化過程で、DLX4のパートナー因子として働く遺伝子の同定を試みるために、2つの歯髄細胞株のDLX4高発現株及びsiRNAを用いたノックダウン株を樹立し、DLX4の発現レベルによって変化する遺伝子を、DNAマイクロアレイ解析でスクリーニングした。2株の解析結果で、DLX4と同様の変化を示す遺伝子MARSの特定に成功した。今後はMARSが体細胞の初期化に関与するかどうか解析していく。
|