2016 Fiscal Year Research-status Report
口腔悪性腫瘍治療効果の向上を目的にしたBax mRNA遺伝子治療の開発
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15K20514
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
奥村 健哉 三重大学, 医学系研究科, 助教 (50582079)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 遺伝子治療 / mRNA / 口腔がん |
Outline of Annual Research Achievements |
H27年度にはHOSM-1細胞を移植したヌードマウスにLiposome-RFP mRNAを静脈内投与し、IVS Imaging Systemを用いて移植腫瘍および全身への遺伝子発現を確認する予定であったが、傾向強度が弱く評価が困難であったため、H28年度に発光遺伝子であるルシフェラーゼ(Luc2)を用いて同様の測定を行う予定であった。 Luc2遺伝子をpcDNA3.1(+) plasmidに挿入し、luc2 plasmidを作成後、kitを用いてluc2 mRNAを作成した。導入ベクターはCationic Liposomeを用いてDOPEとDOTAPによりロータリーエバポレーターを用いて作成した。 予備実験としてIn vitroにてHOSM-1細胞へのluc2 mRNAの導入を行い、発現を確認したところ、Liposome-Luc2 plasmid群では62%で発現していたのに対し、Liposome-Luc2 mRNA導入群では約92%の細胞に発現しており、従来のplasmidに比較し、mRNAを用いることで導入効率が上昇することを確認した。 In Vivoにおいても検討する予定であったが、医局員の急な退職により、臨床業務が多忙となったため、研究計画が遅延した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予定していたRFP mRNAの投与によるIVIS Imaging Systemでのヌードマウスでの全身への発現は蛍光強度が弱く測定困難であった。医局員の急な退職により、臨床業務が多忙となったため、大幅に実験計画が遅延した。
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Strategy for Future Research Activity |
Luc2 mRNAを同様にLiposomeを用いてHOSM-1細胞を移植したヌードマウスへ投与し、IVIS Imaging Systemを用いて腫瘍および全身での発現を測定する予定である。
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Causes of Carryover |
実験計画が大幅に遅れており、ヌードマウスや試薬の購入を見送ったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ヌードマウスやLuc2遺伝子発現をIVIS Imaging Systemで測定するのに必要な試薬(LiposomeやmRNAを作成するのに必要な試薬を含む)を購入する予定である
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