2016 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of hTERT supressor genes located on human choromosome 3
Project/Area Number |
15K20524
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
西尾 幸与 鳥取大学, 医学部, プロジェクト研究員 (80726737)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 口腔がん / テロメレース / TERT / 染色体導入法 / RNA-seq |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は, 前年までの研究からWNT5Aを新規のTERT抑制遺伝子の候補遺伝子と得ていたが, その後の解析でTERT発現への影響が認められなかったため, WNT5Aを候補から外し, 解析に用いる比較対象のクローンの数を見直し再度実験を行った. RNA-seqにおける実験の再現性を確保するために, ①培養時期の異なる親株HSC3を3クローン, ②HSC3へヒト3番染色体を導入したHSC3#3細胞株を5クローン樹立, ③そのHSC3#3からそれぞれ5クローンのTERT再活性化を認めたリバータント細胞を準備した. RNA-seqにより各クローンについて網羅的に発現遺伝子をプロファイリング, 3番染色体上にコードされた遺伝子でかつ, TERTと逆の相関性を示す遺伝子がTERT抑制遺伝子としての可能性が高いと考え, 条件を満たす遺伝子を解析した. その結果, 40個の候補遺伝子を獲得できた. さらに, 過去の腎がん細胞株RCC23を用いた実験から3p21.3領域内にTERT抑制遺伝子の存在が示唆されていたことから, 今回得られた40個の中から, 3p21.3領域内にコードされている遺伝子に着目, その結果, 興味あることに, 9種類のタンパクをコードする遺伝子と2種類のmicroRNAが3p21.3領域にコードされていることを明らかにした. 現在, 候補遺伝子の発現動態解析を行っており, 特に親株とリバータントで発現が低い遺伝子のスクリーニングを行っている. また, 候補遺伝子のノックダウン(KD)実験を実施しており, HSC3#3細胞を用いてsiRNAで, 9個の遺伝子全てについてKDを行い, TERT発現動態に与える影響を解析から, TERT抑制に関わる新規のテロメレース制御機構の解明に繋げていきたいと考えている.
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Research Products
(4 results)