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2016 Fiscal Year Annual Research Report

Therapeutic applications and the roles of vasoactive intestinal peptide in oral mucosal wound healing and anti-inflammatory regulation

Research Project

Project/Area Number 15K20530
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

福井 暁子  広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (50647550)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
Keywords血管作動性小腸ペプチド / 神経ペプチド / RT7 / GT1 / CXCL10 / VPAC1 / VEGF / IFN-γ
Outline of Annual Research Achievements

神経ペプチドやペプチドホルモンは神経伝達物質としての機能だけでなく,様々な機能を持っていると考えている。血管作動性小腸ペプチドvasoactive intestinal peptide (VIP) は小腸の血管拡張物質として発見された28個のアミノ酸からなる神経ペプチドである。今回の研究計画は, VIPの創傷治癒作用,抗炎症作用を明らかにし,口腔粘膜への創傷に対する新しい治療法を検討するためにVIPの口腔粘膜細胞における細胞増殖作用,創傷治癒作用,抗炎症作用を検討した。不死化させた口腔粘膜上皮細胞 RT7, 不死化歯肉線維芽細胞 GT1 を用いて,VIP 添加による細胞増殖assay を行った。またVIP が誘導する細胞走化性や創傷治癒能に対するVPAC 1の影響を検討するために,siRNA を用いたVPAC 1ノックダウン細胞を作成した。また炎症性サイトカインで誘導される白血球遊走因子におけるVIP の影響を検討するためにRT7, GT1をVIP で前処理を行った後,IFN-γ を添加しCXCL10の発現誘導の影響をReal-time PCR 法にて検討した。その結果,RT7, GT1 にVIP を添加することによって非添加と比較して細胞増殖が経時的に増加することが示された。VPAC1のノックダウンは,コントロールと比較してVIPで誘導される細胞遊走能と血管誘導因子の発現誘導を抑制した。RT7, GT1 におけるIFN-γで誘導されるCXCL10の発現に対するVIP の影響は認められなかった。今回の結果においてVIP が口腔粘膜上皮細胞,線維芽細胞における細胞増殖を活性化させることが明らかになった。また,口腔粘膜細胞におけるVIP の細胞遊走活性や,血管新生因子の発現誘導にはVIP 受容体であるVPAC1 が関与していることが明らかになった。

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Published: 2018-01-16  

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