2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K20539
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田中 秀明 九州大学, 大学病院, 医員 (30738464)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | RCAS1 / OSCC |
Outline of Annual Research Achievements |
子宮頸部腺癌細胞株SiSoから同定されたReceptor-binding cancer antigen expressed on SiSo cells (RCAS1) は,発現動態として細胞膜表面型と分泌型が存在する癌関連抗原である,臨床的には,RCAS1は子宮頸癌をはじめとする15種類の悪性腫瘍で発現し,いくつかの癌においてリンパ節転移等の臨床病理学的因子と相関を示すことが報告されている.申請者らは、RCAS1 が口腔扁平上皮癌( OSCC )細胞において発現しており、特に高転移能を有する OSCC 細胞において有意に強く発現している結果から、RCAS1 は OSCC の転移能に関与している可能性を見い出した。そこで、予備実験において RCAS1 を最も強く発現していた高転移株 SQUU-B に対して RCAS1 siRNA の遺伝子導入を行い.この細胞を使用して RCAS1 の発現が, OSCC の転移能に及ぼす影響について検討を行った。RCAS1 を最も強く発現していた高転移株 SQUU-B に対して、リポフェクション法を用いて RCAS1 siRNA の導入を行い RCAS1 ノックダウン株を作製した。RT-PCR 法、flow cytometry、enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA) を用いて、RCAS1 の発現は著明に抑制されたことから、RCAS1 siRNA 導入が成功していることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
OSCC細胞株に対してRCAS1 siRNA 導入を行いノックダウン株の作製には成功したが、それを用いて転移能の検討までは至らなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
RCAS1 を最も強く発現していた高転移株 SQUU-B に対して RCAS1 siRNA の遺伝子導入を行い、作製したノックダウン株を使用して RCAS1 の発現が, OSCC の転移能に及ぼす影響について検討を行う。
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Causes of Carryover |
研究の進行の遅れに伴い、各学会の発表は論文執筆が遅れたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ある程度の研究の目処が立ち次第、各学会での発表および論文執筆に着手する予定
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