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2015 Fiscal Year Research-status Report

歯髄幹細胞による認知症の学習・記憶障害改善効果についての検討

Research Project

Project/Area Number 15K20548
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

鈴木 甫  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (10623340)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords歯髄幹細胞 / 学習記憶障害
Outline of Annual Research Achievements

これまで、in vivoにて、歯髄幹細胞によって既存の脳細胞の潜在的な増殖能および分化能が活性化され、脳細胞の再生を促したとする報告があり、歯髄幹細胞が脳細胞の再生に深く関与していることが強く示唆されている。また、歯髄幹細胞はin vitroで神経細胞への分化がすでに証明されており、in vivoでも直接脳細胞へと分化することで神経再生を引き起こす可能性が高い。本研究では最終的に様々な病態モデルの歯髄幹細胞を健常あるいは病態モデル動物に投与し、学習・記憶障害に与える影響について多面的に検討することを目標としている。今年度はマウスの歯髄幹細胞を用い、機能解析を行った。採取した歯髄について培養皿上で培養後、付着増殖した細胞を歯髄幹細胞とみなす接着培養法により細胞を得た上で、これまでの過去の報告にある細胞表面マーカーを用いて歯髄幹細胞の集団の抽出を行うことが出来た。一方、機能解析の段階において予備的に検討した老齢マウスへの投与において、行動実験において有意な変化を認めず、投与方法について再検討が必要であることが分かった。また歯髄幹細胞の培養上清について、当初研究に用いない予定であったが、予備的に投与した群において、一部の行動実験に有意差は出ないものの傾向を見出すことが出来たため、今後は培養上清も含めた投与を検討していくこととした。今後は、学習・記憶のみならず、神経障害性疼痛等への治療効果も含めて広く歯髄幹細胞ならびにその培養上清の効果を検討していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

歯髄幹細胞の集団の抽出を行うことが出来たものの、投与方法において手技を含めた再検討が必要となったため、行動実験の解析に十分な数の被験動物を確保出来ていない。また歯髄幹細胞の培養上清の投与を検討する必要性が出てきたため、研究計画に変更が必要となった。

Strategy for Future Research Activity

より効率的な歯髄幹細胞の培養・抽出の方法の更なる確立と、行動実験の解析に十分な数の被験動物を確保する。さらに、学習・記憶のみならず、神経障害性疼痛に関連したマーカーについても検討を進める。

Causes of Carryover

当初予定していた抗体の購入が検討の段階で延期となったため、繰越額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

幹細胞マーカーの抗体の購入に使用する予定である。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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