2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a rat model of more clinically Bisphosphonate-related -osteonecrosis of the jaw (BRONJ) and Establish a treatment with Polymyxin B for BRONJ
Project/Area Number |
15K20554
|
Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
坂口 修 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (00734584)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | BRONJ / ポリミキシンB / ビスフォスフォネート |
Outline of Annual Research Achievements |
ビスフォスフォネート(BP)関連顎骨壊死(BRONJ)の発生機序・病態は不明な点が多く、治療法・予防法も未だに確立されていない。過去にわれわれはBRONJ様病変ラットモデルを作製し、歯周病原細菌(グラム陰性桿菌の持つリポ多糖(LPS))による刺激が臨床的BRONJの発生および増悪因子の1つである可能性を示してきた。今回、より臨床に近いBRONJラットモデルの作製およびポリミキシンBによる治療法の確立を目的に今回研究を行った。8週齢Wistar系雄ラットに0.1㎎/㎏/回のゾレドロン酸水和物(ZOL)を4週間皮下注射にて投与を行った。さらに4週間上顎大臼歯口蓋側歯肉にA.a(Y-4株)より分離したLPSを生食10μlに溶いて局所注射し、歯周炎モデルを作製した。その後、ジエチルエーテルで吸入麻酔を行い、放水クロラール腹腔内注射による全身麻酔を施行したのち、上顎大臼歯の抜歯を行い、骨壊死モデルを作製した。BP投与群は非投与群と比較して骨壊死面積は大きく、LPSにより骨壊死範囲は拡大傾向を認めた。またポリミキシンBを抜歯窩に填入し、抜歯窩周囲骨壊死面積について観察を行った。ポリミキシンB非投与群と比較して投与群で骨壊死面積にやや減少傾向を認めた。
|