2015 Fiscal Year Research-status Report
分子生物学的検索を応用した液状化検体細胞診による口腔がん早期発見の診断精度向上
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15K20560
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
野口 沙希 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (30615406)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 細胞診 / 口腔がん / スクリーニング / フィールドキャンサライゼーション / 上皮異形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
早期口腔がんの症例を対象に手術における切除検体にメスにてマーキングを行い、組織標本を作成した。マーキングを行った範囲内と腫瘍が疑われる範囲内で細胞診を施行した。初診時病態写真、CT所見、TNM分類含め臨床パラメータと合わせ、永久病理標本を作成した。現在11症例標本を作成し、解析準備は整った。今後切除検体を順次免疫染色を行い、遺伝子の発現パターンの解析を予定している。また免疫染色によって発現する範囲が術前の想定した切除範囲であるか、画像所見と一致しているかを検討する。現時点で明らかになったことは、メスにてマーキングを行った範囲は概ね、上皮内異型を示している。細胞診の結果も一致していた。 また今年度はさらに症例数を増やし、免疫染色とHE染色を行い、切除範囲内で細胞診の正確性を検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
早期口腔がんに限定した為、症例数が予定を下回り、症例数の確保に難渋した。
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Strategy for Future Research Activity |
検体数の確保に苦慮したが、概ね目的数に達し解析準備が整った。前年度は免疫染色の準備が整っておらず、試薬は注文段階だが、今年度早期より解析を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
研究進捗がやや遅れたことにより、消耗品購入等を一部遅らせたため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
免疫染色、解析のために使用予定である。
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