2017 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of anti-tumor activity of Vgamma9Vdelta2 T cells against human OSCCs.
Project/Area Number |
15K20574
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
辻 要 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (80632083)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | Vγ9Vδ2T細胞 / 口腔癌細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はVγ9Vδ2T細胞を用いた口腔癌に対する免疫療法の有効性を検証することである。 初めに、複数の口腔癌細胞株(SAS, Ca9-22, HSC-2, HSC-3, HSC-4, HO-1-N-1, KOSC2, KON, SCC-4, SKN-3)を用いてVγ9Vδ2T細胞のNK受容体(NKG2D)に対するリガンド(MICA, MICB, ULBP-1,2,3,4,5,6)の発現をフローサイトメトリーで検討した。すべての口腔癌細胞株において少なくとも1つ以上のNKG2D ligandの発現を確認した。次に、Vγ9Vδ2T細胞のT細胞受容体に抗原を提示する分子である、CD277(BTN3A)の発現をフローサイトメトリーで検討したところ、用いたすべての細胞株でCD277の発現を確認した。以上の結果から、口腔癌細胞はVγ9Vδ2T細胞のターゲットとなりうることが確認できた。 次に、口腔癌細胞によってVγ9Vδ2T細胞が認識・活性化されるかどうかを検討した。上記10種類の口腔癌細胞株をzoledronate添加培地で培養後、in vitroで増幅培養したVγ9Vδ2T細胞と共培養したところ、添加したzoledronateの濃度依存的にVγ9Vδ2T細胞のIFNgamma発現量が上昇した。この結果から、口腔癌細胞はzoledronateによるメバロン酸経路阻害にって蓄積したIPPをVγ9Vδ2T細胞に提示・活性化することが明らかとなった。 次に、同様の共培養により口腔癌細胞がVγ9Vδ2T細胞により殺傷されるかを検討した。この実験でも、用いたすべての口腔癌細胞がVγ9Vδ2T細胞によって殺傷されることを確認した。 以上の結果から、口腔癌がVγ9Vδ2T細胞によって抑制されうることが明らかとなった。
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Research Products
(2 results)