2016 Fiscal Year Research-status Report
メタボリックシンドローム有病者における歯周病と認知症の関連
Project/Area Number |
15K20640
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
皆川 久美子 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (30749990)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 歯周病 / 認知症 / メタボリックシンドローム |
Outline of Annual Research Achievements |
湯の街ゆざわの健康調査(ベースライン調査)に参加し、データ収集を行った。調査の目的は歯周病原細菌感染度との関連を調べることにより、メタボリクシンドローム有病者において歯周病が認知機能に与える影響を解明することである。 研究対象集団は魚沼地区に居住する40歳~102歳の国民健康保険集団健診受診者とした。調査会場は集団健診会場であるが、歯科が調査に参加するのは歯科健診車を駐車できる大規模会場に限った(質問紙配布実績数は男性2,777、女性2,783、合計5,560)。 調査期間は5月25日~27日、6月1日、2日、7日~9日、9月8日であった。調査項目は、年齢、性別、体格、世帯収入、教育水準、職業、既往、服薬、喫煙、飲酒、睡眠、身体活動、食べる早さ、食品別摂取量および栄養素等摂取量である。また、質問紙により、現在歯数、咬合状態、および歯種病罹患の有無について調査した。質問紙の有効回収数は男性1,666、女性1,789、合計3,455であった。有効回収率(有効回収数/配布実績数)は男性60.0%、女性64.3%、合計62.1%である。 本調査では40歳~74歳の2,554名を研究対象とする。その年齢別の内訳は40歳~49歳が531名、50歳~59歳が642名、60歳~69歳が1011名、70歳~74歳が370名であった。 さらに、認知症と歯科保健分野について文献のレビューを行い、歯周病および歯の喪失が認知機能の低下や認知症の発症に影響する要因として、慢性炎症状態、生活習慣病、低栄養、不健康な食生活、脳への刺激の減少、社会交流の減少などが挙げられることを明らかにした。 また、研究協力者との打ち合わせも適宜行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
産休・育休のため9月まで研究を行うことが出来なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
歯周病原菌の血清抗体価の測定および、歯周病原細菌感染度と循環器・内分泌代謝機能の関連についての評価を行っていく。
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Causes of Carryover |
2015年10月から2016年9月まで産休・育休を取得したため、その期間の研究を行えなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ちょうど1年間研究を行うことが出来なかったことから、1年間研究延長の申請を行い、研究の継続を行っていく。
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