2015 Fiscal Year Research-status Report
口腔保健行動の予測モデルの構築と歯科保健プログラムの開発
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15K20656
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
尼崎 光洋 愛知大学, 地域政策学部, 准教授 (70613967)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 口腔保健行動 / HAPA / 自己決定理論 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の研究目的は、口腔保健行動に影響を与える心理的要因を検討し、アセスメント指標の開発を行い、さらに、口腔保健行動の予測に定評のある行動理論Health Action Process Approach(HAPA)モデルに基づいた口腔保健行動を予測するモデルを検討することである。 調査は、大学生525名を対象に質問紙法による横断調査を実施した。調査内容はHAPAを構成する心理的要因(リスク知覚、結果予期、自己効力感、行動意図、行動計画)を測定する準備項目、口腔保健行動を評価する準備項目を用いた。 分析の結果、一定の信頼性と妥当性を兼ね備えたHAPAを構成する心理的要因を評価する尺度、口腔保健行動チェックリストが作成された。また、HAPAによって口腔保健行動を説明することが可能であることが示された。 本年度の研究の課題として、調査対象を大学生のみとしたため、他世代でも本年度に開発された尺度が利用できるのか、HAPAによって他世代の口腔保健行動を説明可能か検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「おおむね順調に進展している」理由として、予定通り、尺度開発とモデルの検証が行うことができた。しかし、平成27年度には、インターネット調査を予定していたが、口腔保健行動のチェックリストの妥当性の検証が済んでいないため、実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度に予定していたインターネット調査が実施できなかった理由としては、口腔保健行動のチェックリストの妥当性の検証に唾液サンプルの検査キットを用いる予定であったが、この検査キットが入手困難となり、他の方法によって妥当性を確保できないか検討しているためである。今後は、他の研究機関との協力を得て、口腔保健行動のチェックリストの妥当性を検証できないか検討する。
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Causes of Carryover |
購入を予定していた唾液サンプルの検査キット入手困難となり、さらに、インターネット調査が実施できなかったため、各費目を執行ができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
他の検査キットの購入、もしくは他機関と協力して、尺度の妥当性を確保した後、インターネット調査の費用として、主に執行を予定している。
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