2015 Fiscal Year Research-status Report
アトピー性皮膚炎患者のかゆみ軽減のための冷罨法の開発
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15K20667
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
平見 有希 岡山大学, 保健学研究科, 助教 (10729263)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護学 / EBN / アトピー性皮膚炎 / 冷罨法 |
Outline of Annual Research Achievements |
対象者に介入を行う前の下準備として文献レビューを念入りに実施した。今回は介入研究により、かゆみを軽減させる方法を確立することを目指している。そのためには介入前後の違いを表現できるような適切なかゆみの評価尺度が必要である。しかしかゆみを評価するための一般的な評価尺度というものは普及しておらず、研究の使用に耐えうるような信頼性および妥当性の確保された尺度が極めて少ない。そこでわずかに散見されるかゆみの評価尺度に関する文献を収集しレビューを重ねた。その際、アトピー性皮膚炎のみではなく、他の疾患を対象としていてもかゆみに関連がある文献は収集するようにした。 アトピー性皮膚炎のかゆみの評価には、かゆみそのものを評価する尺度、皮膚疾患患者のQOL(Quality of Life)を評価する尺度、アトピー性皮膚炎の重症度を評価する尺度などいくつかの側面にわけて尺度が作成されていることが明らかとなった。ほとんどの尺度が皮膚科医によって作成されており、今回の研究で評価に使用できるものもあるが、看護学の視点が不足しているものがほとんどである。看護学の視点でアトピー性皮膚炎患者のかゆみにアプローチしていくためには、先に挙げた各側面から使用する尺度を選択し、また一部項目については自作する必要性もあると結論づけた。 これらの文献レビューの結果から、今回の研究で使用するかゆみの尺度について目処がついたため、まもなく介入を開始する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定以上に文献検討が困難であるため。関連諸領域の文献まで検討したため、文献レビューに時間を要した。しかし、本研究で使用する尺度、あるいは研究方法について目処がたち、スムーズに研究を進めていくための下準備が整った。まもなく介入研究を開始できる予定である
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Strategy for Future Research Activity |
被験者を効率的に集められるように、公募活動を積極的に行う。
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Causes of Carryover |
文献レビューに時間をかけたため、謝金等の支払いが次年度以降に持ち越しになったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究の被験者に対する謝金等で使用する。
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