2017 Fiscal Year Annual Research Report
Fall prevention not to disturb the activity of patients -verification utility of Fall risk behavior assessment tool -
Project/Area Number |
15K20669
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
檜山 明子 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (70458149)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 転倒予防 / 転倒リスクアセスメント / アセスメントツール / 転倒リスク行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は,転倒リスク行動アセスメントと転倒予防看護の構造および転倒リスク行動アセスメントツールの患者-看護師の評価一致性を明らかにすることを目的に調査した. 転倒リスク行動アセスメントと転倒予防看護の構造は,臨床経験年数9年未満群(n=19),臨床経験年数10年以上群(n=20)に調査し,階層分析した.全体としては,9年未満群は大きなばらつきがなかったが,10年以上群ではばらつきがあった.10年以上群の総合評価値は,不安定な活動状態での習慣的な行動が最も高く,順に「活動,休息,排泄,衣生活を整えることで安全な行動を支援する」,「転倒リスクにつながる薬剤の副作用と疾病による症状の早期発見と緩和の支援」,「転倒時の受傷の程度を最小限にするための環境調整と物品の活用」,「患者の状態にあわせた物品の選択によるコミュニケーション手段の確保」,「患者個々の転倒予防に対する関心の把握」,心理・社会的側面への働きかけによる患者の環境適応能力の強化」の実践を選択していることが明らかになった. 転倒リスク行動アセスメントツールの患者-看護師の評価一致性は,患者および病棟看護師が転倒リスク行動アセスメントツールを用いて評価し,患者(自己評価)・看護師(他者評価)の20ペアのデータの一致性を分析した.κ係数が0.4以上だったのは18項目中4項目であった.一致性が高かった項目順に,「病状によるふらつきがある」,「障害や段差を避けて行動できる」,「支えの固定を確認してから行動できる」,「動きを妨げないように衣類や寝具,履物を取り扱える」であった.行動の安定性や転倒リスクに配慮した行動については,一致性が低かった.
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