2015 Fiscal Year Research-status Report
新人看護師の栄養管理に関する教育プログラムモデルの開発
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15K20670
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
森山 明美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10708522)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 栄養管理 / 新人看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
NSTの普及と診療報酬の改定により、栄養管理における看護師の役割や活動は増加している。看護師は広範囲にわたって栄養に関する業務に関わるが、アセスメント不足や知識不足が指摘されている。そのため、新人看護師の頃から栄養管理に関する臨床実践能力向上を促す教育プログラムが望まれるが、十分に確立されていない。 平成27年度は、第1段階として、新人看護師教育研修の実態を明らかにするため、全国の200床以上の1076施設の看護部教育担当者およびNST専任看護師を対象に栄養管理に関する教育研修の質問紙調査を実施した。回収は200施設(回収率18.5%)、有効回答は194施設(有効回答率97.0%)であった。新人看護師教育研修の実施状況は、病床数、新人看護師採用数で比較したが、実施状況に統計的有意差はなかった。 さらに第2段階として、新人看護師の栄養管理に関する臨床実践能力の習得状況を明らかにするために、第1段階の調査に協力同意のあった施設のうち、第2段階の調査にも協力同意の得られた100施設1522名の新人看護師を対象に質問紙調査を実施した。回収は406名(回収率26.7%)、有効回答406名(有効回答率100%)であった。所属病棟による平均得点の比較は、「食生活支援・食事援助」「口腔ケア」「中心静脈栄養」において統計的有意差がみられ、所属病棟が「内科系」と回答した者の得点が最も高かった。 また、新人看護師教育研修の実施割合と臨床実践能力の平均得点を比較すると、教育研修の実施している割合の高い内容は臨床実践能力の得点も高い結果となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に経過しているため、平成28年度も同様に進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度の結果をふまえ、NST専任看護師へヒアリングを実施し、新人看護師教育研修の課題とニーズを調査する。
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Causes of Carryover |
資料整理に使用する消耗品の使用が少なかった。また、資料整理のための人件費が少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ヒアリング調査ではフィールドへ出向き、打ち合わせ、調査を行うため、旅費に使用する予定である。また、ヒアリング調査に協力いただく看護師へ謝金として使用する。
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